1.入試制度

(1)全国大学入試統一テスト

 中国では、「全国大学入試統一テスト」(「普通高等学校招生全国統一考試」)が毎年6月7日から9日の3日間にわたって実施される。教育部の2009年6月2日付発表によると、2 009年の全国大学入試統一テストには1020万人が受験申請を行い、このうち現役の高校卒業生が750万人と73.5%を占めた。普通大学の学生募集枠は629万人で前年より4%増加し、入 学倍率は1.62倍となった。

 同テストは、教育部入試センターと各省の入試委員会が共同で管理運営し、日本のセンター試験に相当するが、日本のように各大学が実施する2次試験は行われない。受 験生は自己採点した結果をもとに志望校を決めて願書を提出し、約1ヵ月後に統一テストの結果により各大学から合否判定が通知される。

 試験科目は省によって若干異なるが、基本的に国語、数学、外国語の3科目が必須科目で、文科総合あるいは理科総合のいずれかを選択する。国語は800字の小論文作成が課せられ、外 国語は2000年からリスニングが導入されている。文科総合は、政治、歴史、地理の3科目、理科総合は物理、化学、生物の3科目の内容が総合的に出題される。国語、数学、外国語の必須科目はいずれも150点、選 択科目の文科総合と理科総合は300点で、満点は750点となっている。

(2)大学の入試自主権の拡大

 教育部は2003年、北京大学清華大学等の22の大学で学生募集方式の改革に着手した。各大学は独自の筆記試験および面接試験による一次試験の合格者を決定し、そ の後に一次試験合格者は通常の全国大学入試統一テストに参加して、成績が各大学の定める水準をクリアした学生に入学許可を与える方式が認められた。但し、この大学独自の一次試験による入試は、当 該年度の入学生全体の5%以内とする条件が付けられた。

 2009年11月30日付「新華網」は、2009年の大学入試で学生の自主募集を実施した大学は76校に増加したと伝えた。また、教育部は同月、従来5%を 上限としていた自主募集学生の入学生全体に対する割合を撤廃することを発表し、多くの大学で自主募集の学生は入学生全体の10%に達しているとしている。

 また、全国大学入試統一テストも北京、上海等をはじめとする20の省、市、自治区では地方ごとに自主的に作成した試験問題を出題しており、全 国で同じ内容の試験を一斉に実施する全国大学入試統一テストから、各省や大学の自主的な入試方式を容認し、各大学の個性を尊重する方向へ改革が進みつつある。


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