中国の3D物体認識アルゴリズム、PCLに収録

2014年 3月18日

 国防科学技術大学がこのほど明らかにしたところによると、同校の電子科学・工学学院の院生である郭裕蘭氏が発明した、3D物体の認識に用いる新たなポイントクラウド局所特徴量抽出アルゴリズムが、本田技研の資金援助を獲得したモスクワ国立大学の学者によってC++コードにされ、ポータブル・クラス・ライブラリ(PCL)のリストに加えられた。ポイントクラウド特徴量抽出分野で、中国人学者が作成したアルゴリズムが収録されるのはこれが初めて。中国科学報が伝えた。
 PCLはグーグルやインテルなどグローバル企業の資金援助を受け、世界の数十の著名科学研究機関によって、業界内の優秀なアルゴリズムをCコードに変換し、学会・産業界の発展を促進している。国防科学技術大学の提唱した3D認識の新たなアルゴリズムは、室内ロボット操作、3D地図の測量・作図、3Dデジタル博物館の建設、ナビゲーション・誘導などの分野で、幅広く応用されることが期待されている。
 郭氏は記者に対して、「この回転投影統計法(RoPS)は、人の目が物体を認識することから啓発を受け、3Dのポイントクラウドデータを分析に便利な2Dデータおよび1D統計量に変換した。また回転によりさまざまな角度からの情報を取得し、物体認識の正確度と安定性を大幅に高めた。4つの世界共通のデータベースでの試験結果によると、このアルゴリズムは精度を高めると同時に、視線の遮断、騒音、データ不足という状況下でも卓越した性能を持ち、既存の各アルゴリズムを上回った」と説明した。
 上述したアルゴリズムはこのほど、「International Journal of Computer Vision」誌に掲載された。同誌の5年インパクトファクターは4.856に達し、論文を毎号4−5編のみ掲載する。同誌はコンピュータ視覚分野で最も影響力を持つ世界的な学術誌だ。


※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます

さくらサイエンスプランウェブサイト

さくらサイエンスプランウェブサイト

 

中国関連ニュース 関連リンク

オリジナルコンテンツ

柯隆が読み解く

2014/2/18更新
「中国の歴史問題」

富坂聰が斬る!

2013/12/27更新
「中国賃金事情」

和中清の日中論壇

2014/2/3更新
「失望」に潜む米国のメッセージと日本の「積み木崩し」

田中修の中国経済分析

2014/2/7 新コーナー開設
「中央経済工作会議のポイント」

服部健治の追跡!中国動向

2014/2/27 新コーナー開設 「安倍総理の靖国神社参拝に想う(上)」

川島真の歴史と現在

気鋭の研究者が日中関係を歴史から説き起こす。幅広い視点から新しい時代の関係を探る。

科学技術トピック

New

2014/3/5更新
「赤外線カメラと簡牘資料の日中共同研究」
工藤 元男

取材リポート

New

日中関連、科学技術関連のシンポジウム・講演等を取材し、新鮮なリポートをお伝えします。

中国の法律事情

New

2014/3/7更新
「百度(バイドウ)の著作権侵害をめぐる攻防の結末」朱根全

日中交流の過去・現在・未来

日中交流のこれまでの歩みとこれから

日中の教育最前線

日中の教育現場の今をレポート

中国国家重点大学一覧

 

中国関連書籍紹介

New

2014/3/12 書評追加掲載

文化の交差点

New

2014/3/18更新
「日本における中国古代絵画」朱新林

中国実感

日本人が実感した中国をレポート

印象日本

中国が日本に滞在して感じたことをレポート

CRCC研究会

過去の講演資料、講演レポート

CRCC中国研究サロン

過去の講演資料、講演レポート

最新イベント情報

アクセス数:31043468