長征ロケットが252回目の打ち上げ、宇宙強国の夢を実現へ

2017年 10月12日

 キャリアロケットシリーズチーフデザイナー、中国工程院院士の竜楽豪氏はこのほど、北京航空航天大学で「中国の長征ロケットは現在まで252回の打ち上げが実施され、344基の宇宙船を予定の軌道に送り届けている。各種宇宙軌道に実用宇宙船を送り込む能力をつけている」と話した。新華社が伝えた。
 長征1号ロケットは1970年、「東方紅1号」衛星を打ち上げ、中国宇宙事業の幕を開いた。中国の長征ロケットはその後、ハイスピードな発展を成し遂げている。
 竜氏によると、中国は1985年に長征ロケットを国際商業打ち上げに応用することを宣言。まず投入されたのは長征3号で、主力は長征3号甲シリーズ。「1990年4月にアジア1号を打ち上げてから現在まで、国際商業衛星の打ち上げを57回行っており、国際商業打ち上げ市場で一定のシェアを占めている」とした。
 環境保護と国家重大戦略の発展の需要を満たすため、中国は2006年より無毒・無汚染の次世代ロケットである長征5号の開発を開始し、より多くの型式の研究開発を展開した。現在まで、長征5号、長征6号、長征7号が初飛行に成功している。次世代ロケットに合わせ建設された天津ロケット生産基地、文昌発射場が稼働開始した。
 また次世代4段固体燃料ロケットである長征11号の初飛行が成功。今後は自然災害などの緊急対応で重要な力を発揮する見通しだ。
 竜氏は、「長征ロケットは実用宇宙船を各種宇宙軌道に送り届けることができる。長征ロケットは252回の打ち上げで、344基の宇宙船を予定の軌道に送り届けており、現在も170基以上が軌道上を飛行中だ。その軌道打ち上げ制度、打ち上げ成功率、現役輸送能力は世界トップの地位を占めている」と述べた。
 また長征8号の開発が始まっている。中国大型ロケットである長征9号は、技術の難関突破の段階に入っている。中国次世代長征ロケットの型式が豊富になるのに伴い、中国宇宙事業の発展の基礎を固め、中国の宇宙強国という夢の実現を促していく。


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