中国海洋科学観測、南大西洋の秘密に迫る

2017年 10月12日

 海洋総合調査船「向陽紅01」が11日、南大西洋で東から西へと航行し、本初子午線を通過した。中国初の地球一周海洋総合科学観測任務を遂行中の向陽紅01は8日、南アフリカのケープタウンを出港した。現在は南大西洋を航行中。北京日報が伝えた。

◆海底の「黒い煙突」を探査
 大西洋航行段階首席科学者の李伝順氏は、「南大西洋海域における重要作業は、海底熱水硫化物の分布状況の把握だ。海底熱水硫化物は、金・銀・銅・鉄・亜鉛を含む鉱産物資源で、海洋地殻内の高温熱水が海底まで噴出し、冷却・沈殿により形成されるものだ。俗に言う、黒い煙突だ」と話した。
 海底の「黒い煙突」の周囲は無酸素で日が差さず、高温かつ高圧の環境だが、そのような環境でも生命体が存在している。しかも整った生態系を構築しており、科学者から「暗黒の生態系」と呼ばれている。
 これらの熱水生態系は豊かな深海生物圏を形成しており、「万物の成長は太陽が頼み」という固有の認識を覆している。李氏は、「深海熱水活動周辺の生存環境は、地球形成初期の過酷な環境に近い。そこで科学界の一部の科学者は、深海熱水は生命の起源という新しい観点を示している」と説明した。

◆海洋のPM2.5を追跡
 研究によると、海洋の75%のプラスチックごみは陸からのものだ。海洋プラスチックごみは世界的な海洋環境問題になっており、海洋の生態安全、食品安全、人々の健康を著しく脅かしている。マイクロプラスチックとは、粒径が非常に小さいプラスチック粒子及び紡績品の繊維のことで、粒径は通常5ミリ未満とされている。プラスチックが汚染キャリアであるため、別名「海のPM2.5」と呼ばれている。
 李氏によると、今回の大西洋におけるマイクロプラスチック調査作業は中国初で、400メートルごとにマイクロプラスチックの調査を行う。


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