北極の気温急上昇も、過去最高には及ばず

2018年 3月6日

 中国科学院大気物理研究所の研究チームはこのほど、北極の熱波について初歩的な分析を行い、北極で気温が急上昇しているが、今年2月はこれまでの最高気温に達したほどではないとの見方を示した。新華社が伝えた。
 一部のメディアはこのほど、「北極エリアはこのところ史上最高の気温に達し、往年を30度上回っている」と報じた。
 同研究所の鄒捍氏が率いるチームは、中国の北極・黄河基地の所在地であるスヴァールバル諸島のニーオーレスンの観測資料を研究し、同地域は北極で気温上昇が最も激しい地域だと指摘した。特にこの10年間において、2月の最高平均気温が0度を上回ることが多かった。今年2月26日の現地の最高平均気温は3.3度に、最高気温は4.4度に達した。しかしこれはここ数年における2月の最高気温を上回る数値ではなく、2017年2月5日には最高平均気温が3.5度に、最高気温が4.9度に達したことがあるとしている。
 鄒氏によると、スヴァールバル諸島の気温は確かに急上昇している。1998年から現在まで、2月の最高平均気温は11.1度上がり、10年間で3.2度という変化の流れを示しており、気温上昇の世界平均を大きく上回っている。スヴァールバル諸島の気温がその他の北極圏を大きく上回っているが、これは北大西洋の暖流の変化と関連している可能性がある。しかしその物理的な過程については、さらに研究が必要であるとし、同研究所は同地域に観測設備と科学研究資源を投入し、北極の気温急上昇の研究を掘り下げている。


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