海洋科学技術の支援受け、昨年の中国の海洋総生産が6.9%増に

2018年 3月6日

 国家海洋局が1日に北京市で発表した報告書によると、昨年の中国全国海洋総生産は、前年比6.9%増の7兆7611億元(1元は約16.76円)にのぼり、国内総生産(GDP)に占める割合が9.4%に達し、新興海洋産業が急成長をみせている。人民日報が伝えた。
 海洋総生産とは海洋経済総生産の略称で、市場価格に基づき計算する沿岸部に定住する企業・団体の一定期間内の海洋経済活動の最終成果を指す。これは海洋産業及び海洋関連産業の付加価値額の合計となる。中国の海洋産業は昨年も安定成長を維持した。そのうち主要海洋産業付加価値額は8.5%増の3兆1735億元、海洋科学研究教育管理サービス業の付加価値額は11.1%増の1兆6499億元。
 中国の海洋科学技術の発展は、海洋経済の発展に尽きることなき動力を提供した。先ごろ開かれた「透明な海洋」科学技術革新プロジェクト記者会見で発表された情報によると、「透明な海洋」プロジェクトは4年間にわたり実施され、世界初のマリアナ海溝観測ネットワークを構築し、1万メートル級総合潜水ブイの回収に成功した。同プロジェクトは海洋立体観測システムの構築を通じ、海洋環境総合情報を収集し、予測システムを構築し、海洋環境の変化を把握し、目標海域の「はっきり見え、はっきり調べ、正確に報告できる」を実現する。
 同プロジェクトは山東省が担当。山東省は中国東部の沿岸部に位置し、約3000キロの海岸線を持つ。同省科学技術庁海洋科学技術所の関係者によると、同プロジェクトは海水養殖や遠洋漁業などの合理的かつ秩序ある開発に向け科学的根拠を提供する。リアルタイムで海洋の環境・気候情報を提供し、港湾輸送、海上漁業、海上油ガス開発などの作業に安全生産の保障を提供する。また海洋資源環境情報の総合的な運用を通じ、海洋経済発展の将来性を予想できる。山東省にとって、同プロジェクトは新技術を生み、新たな原動力を形成するだけでなく、同省の海洋観測や海洋プロジェクト設備、海洋油ガス資源開発などの産業のモデルチェンジ・アップグレードを促す。


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