空港預け入れ禁止物品もこれさえあれば3秒で発見可能

2018年 9月12日

 四川省の成都双流国際空港では預け入れ荷物の検査が秩序正しく行われていた。そんな中、画面上に「疑わしい物品」とアラームが自動表示された腕輪が現場の職員の注意を引いた。象牙製品の疑いがあったが、トランクを開けて調べてみたところ、あるべきはずの象牙製品は見つからなかった。科技日報が伝えた。
 同空港税関当局の責任者である楊洋氏は、「検査機は象牙製品を確認していたので、現場の職員は通行を許可しなかった。監視カメラをチェックし、当事者の身体検査を行ったところ、そのふくらはぎに象牙の腕輪、櫛、箸など計20点が隠されていた。重さにして約465.1グラムだった」と話した。
 成都税関は全国で初めてCTスキャン型荷物検査機による検査を試験的に行っている税関であり、第1期の全国スマート画像検査を試行中だ。スマート画像検査技術によりAIによる監督管理のアシストを実現する。成都税関はさらに旅客検査の現場で、今年最大規模の象牙密輸を防いだ。押収された象牙製品は18点で、重さ1725グラムにのぼる。

◆荷物の真の姿を暴き出すAI税関
 双流空港の税関は今年より、この「AI税関」スマート画像検査設備を使用している。新型デュアルエナジーX線透視による物質識別方法を採用。CT画像の補助により、スキャンされた物体の効果的な原子番号と電子密度の分布を再現する。さらに平行線の性質を持つ直線軌道CTイメージングシステムを使い、荷物の断層画像を作る。物体が重なる問題を解消し、比較的正確な物質識別を実現した。楊氏は、「システムは3ミリごとに断層スキャンを行う。物品の密度、有効な原子番号及び形状といった物理的特性を知ることができる」と述べた。
 楊氏は、「科学技術の手段により物品の形状・密度・原子番号を総合的に分析し、画像を判断する。また機械学習により、現在のスマート画像検査の画像の判断にかかる時間は平均3秒と、ベテラン職員による水準に達している。また検査の所要時間は職員の50分の1に短縮されている」としている。
 このスマート画像検査設備は「学習」を重ねることで、荷物検査画像を自動的に識別し、その品目を初歩的に判断できるようになっている上、重点監督管理物品の早期警戒などの機能も備えている。


※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます

中国関連ニュース 関連リンク

柯隆が読み解く

2018/8/1更新
「米中貿易戦争の中国経済へのよき影響」

富坂聰が斬る!

2018/8/22更新
「米中経済戦争」

和中清の日中論壇

2018/8/13更新
「新疆の経済と辺境の発展を考える」

田中修の中国経済分析

2018/6/25更新
「国務院第Ⅱ期李克強体制の課題」

露口洋介の金融から見る中国経済

2018/8/30更新
「人民元為替レートの動向」

青樹明子の中国ヒューマンウォッチ

2018/7/20更新
「白岩松さんの“W杯ショータイム”」

科学技術トピック

2018/8/30更新
最新テーマ:ロボット分野

取材リポート

2018/9/5更新
「四川省産業発展戦略に日立が協力 産業・健康管理分野などデジタル化で」

中国の法律事情

2018/8/29更新
「中国における第4次産業革命の最新情勢」

日中交流の過去・現在・未来

New

2018/9/11更新
「四川省国際科学技術合作協会の顧問・梁晋氏が日本外務大臣表彰を受賞」

日中の教育最前線

2018/9/6更新
「大学イノベーションインテリジェンス導入の新たな動向」

中国の大学

2017/6/22
「中国の主要800大学」

文化の交差点

2018/8/21更新
「崔富章「版本目録論叢」を読む」

中国実感

2018/4/5更新
「習近平「トイレ革命」の歴史的意義」

北京便り

2018/6/15更新
「植物の遺伝子を自在に改変する技術開発―在中国日本人らの研究チーム」

SPCトピック

2018/5/9更新
「JST、日中・中日科学技術論文機械翻訳システムの提供を開始」

CRCCイベント情報

New

CRCC研究会、中国研究サロン、シンポジウム等、開催予定のイベント情報

CRCCイベントアーカイブ

New

開催済みのCRCC研究会、中国研究サロン、シンポジウム等の講演資料・レポート

日中・中日機械翻訳システム

CRCC運営データベース

CRCC運営ウェブサイト

アクセス数:61,480,069