「楽しむためにハックする」 世界トップのハッカーが北京に集結

2018年 5月15日

 世界的に知名度が最も高く歴史が最も長いハッキングイベント「DEF CON CHINA」が昨日(13日)、北京市で閉幕した。同イベントは開催から26年間で初めて米国以外で開催された。世界各地の安全専門家と愛好家が集い、世界安全分野の最新の技術研究成果を展示した。中国放送網が伝えた。
 参加者にとって、安全界の「オスカー」と呼ばれるDEF CONは単なる安全会議ではなく、ハッカーが科学技術を模索する交流の場でもある。
 自動販売機でジュースを買うには、どうすればいいだろうか。多くの人の場合、硬貨を使うかコードをスキャンするかだろう。しかしハッカーはキーボードを操作し、自動販売機のシステムにハッキングしバグを見つけることで、ジュースの料金を1分(1元の100分の1)にしてしまうことができる。会場で取材を行っていたメディア関係者の謝さんは、「8時から9時にかけて出席者が続々と入場し、人々が自動販売機を囲み大声で笑っていた。私が見に行くと、自動販売機のパネルが携帯電話のパネルのようなものになっていた。ハッカーたちは会場でノートパソコンを使い、自動販売機のシステムをハッキングして数元のジュースが1分に変わっていた。その後さらに別の人が、自動販売機の別のバグを見つけ出し、抽選画面を調整して、無限にくじを引けるようにした。これでは無料でジュースを飲めるようなものだ」と振り返った。
 彼らハッカーに悪意はなく、主催者側が会場に設置した交流ゲームにすぎない。大会開幕前の、準備運動のようなものだ。このように「楽しむためにハックする」ことがDEF CONの精神だ。
 関連企業と機関の代わりにバグを見つけ、バグ修復で安全防御能力を高めさせるハッカーたちは、「ホワイトハッカー」と呼ばれている。多くのメーカーが会場で、大金を費やしバグ発見を依頼していた。謝氏によると、賞金を手にする名人がおり、33万元(1元は約17.33円)を手にした人もいたという。
 DEF CONは今回、なぜ中国を開催地に選んだのだろうか。今年のイベントを共催した百度安全運営チームの責任者である劉葉氏によると、これはDEF CONの発起人であるジェフ・モス氏の中米両国に関する考えによるものだ。モス氏は安全には国境があるべきではなく、人々が協力し多くのことに取り組むべきだと考えている。中米両国は世界1、2位のスーパーエコノミーであり、この世界で安全問題が生じた場合は理論上、両国が協力し解消しなければならない。これがモス氏が今回開催地を中国を選んだ重要な原因だ。


※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます

中国関連ニュース 関連リンク

柯隆が読み解く

2018/3/15更新
「話し方と聞き方」

富坂聰が斬る!

2018/4/4更新
「精日」

和中清の日中論壇

2018/4/23更新
「新しい中国の驚異が始まる」

田中修の中国経済分析

2018/5/1更新
「2018年政府活動報告のポイント」

露口洋介の金融から見る中国経済

2018/4/27更新
「金融業の対外開放と準備率の引き下げ」

青樹明子の中国ヒューマンウォッチ

New

2018/5/11更新
「中国政治家のユーモアセンス」

服部健治の追跡!中国動向

2017/6/6更新
「新時代の中国市場での競争優位戦略(2)」

川島真の歴史と現在

2017/9/6更新
「民国史研究から抗日戦争史研究へ?」

科学技術トピック

2018/4/27更新
最新テーマ: ナノテクノロジー・材料分野

取材リポート

2018/5/7更新
「日本企業の中国再評価進む みずほ総研のアジアビジネス調査」

中国の法律事情

New

2018/5/10更新
「クリーンな公務員の作り方」

日中交流の過去・現在・未来

2018/4/3更新
「藤嶋昭先生の教育理念から学んだ研究者の真髄」

日中の教育最前線

2018/1/16更新
「一部の大学が提出した「一流大学建設方案」について―当事者に聴く中国教育事情」

中国国家重点大学一覧

2017/5/31
「中国の主要800大学」

文化の交差点

2018/4/27更新
「日本に渡った秘色青磁」

中国実感

2018/4/5更新
「習近平「トイレ革命」の歴史的意義」

北京便り

2018/5/9更新
「研究者への奨励金に税制上の特例措置―大学等の研究成果の実用化促進へ」

印象日本

2017/3/9更新
「莫邦富の「莫談国事」:日本の高級ホテルの無料Wi-Fi未開通問題で議論沸騰」

CRCCイベント情報

New

CRCC研究会、中国研究サロン、シンポジウム等、開催予定のイベント情報

CRCCイベントアーカイブ

New

開催済みのCRCC研究会、中国研究サロン、シンポジウム等の講演資料・レポート

日中・中日機械翻訳システム

CRCC運営データベース

CRCC運営ウェブサイト

アクセス数:58,188,024