三門原発1号機が11月にも商業運行へ

2018年 6月13日

 中国核能電力股フン有限公司(フンはにんべんに分)の陳樺董事長は11日、今後の進展が順調であれば、三門原発1号機は今月末までに臨界状態に達し、11月にも商業運行に入る見通しだと明かした。科技日報が伝えた。
 三門原発1号機は米ウェスティングハウス製の先進的な静的安全システム加圧水型原子炉「AP1000」を採用する同技術の世界初のモデルプロジェクト。陳氏によると、1号機は今後の原子炉より長い時間をかけ、一連の特殊な試験を行う必要がある。
 長年の取り組みを経て、三門原発1号機は4月25日に材料充填の許可を得て、29日に順調に完了し、送電・発電に向け重要な一歩を踏み出した。2016年から現在まで、中国では新設原子炉の審査においてまだ1基も許可が下りていないため、三門原発1号機の材料充填は業界の内外から、中国原発産業発展の節目になるとみられている。
 陳氏は、「現在まで、すべての作業が国家核安全局の許可を得ており、計画通りに進められている」と述べた。
 同社取締役会秘書の羅小未氏によると、同社は上場から3年間にわたり建設中のプロジェクトで多くの成果を手にしている。福清原発、江蘇原発、海南原発など各プロジェクトの建設中の原子炉が、重大な節目を迎えているほか、同社製の原子炉「華竜1号」とAP1000の世界初のモデル炉の順調な推進に伴い、今後の原発プロジェクトも重要な発展のチャンスを迎えている。同社所属の徐大堡、漳州、三門原発2期などのプロジェクトも、着工前の準備を整えている。
 関連計画によると、中国の原発設備容量は2030年に米国を抜き、真の原発大国になる。しかし原発大国から原発強国になるには、どうすればよいのだろうか。陳氏は個人的な見解として、原発強国は▽一定の規模を持つ▽原発発展技術で並走からリードに変わる▽ビッグデータ、スマート化、ブロックチェーンなどの新技術を安全保障に用いる▽世界原発発展ガバナンスに積極的に参画し、世界の原発発展に中国のプランで貢献する――といった条件を満たさなければならないと話した。


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