化石ビッグデータが気候変動の予測に貢献

2018年 6月13日

 中国科学院シーサンパンナ熱帯植物園が11日に発表した情報によると、同植物園の生物地理・生態学などの研究者は英ブリストル大学と協力し、ユーラシア大陸の149ヶ所の植物化石ビッグデータエリアを統合し、化石エリアの古代気候データを再構築した。これらの化石ビッグデータと古代気候モデルの研究の最新の成果は、未来の気候変動の予測に向けた研究に重要な参考材料を提供する。関連成果はこのほど、世界的に有名な古地理学誌「Gondwana Research」(電子版)に掲載された。科技日報が伝えた。
 今から3300万年前から2300万年前の漸新世は、地球が「温室」から「氷室」の気候に急転換した重要な時期であり、この時期の気候変動の研究には極めて重要な意義がある。両国の科学者は各時期・各地の古代気候を比較対照し、各地の気候の差を分析し、現代の気候と比較対照し分析を行った。研究結果によると、漸新世のユーラシア大陸中高緯度地域の年平均気温は5.4−25.5度で、この時期の大半の地域の気候は、現代の亜熱帯性の季節風が吹く湿度の高い気候に近い。漸新世前期と後期の気候は比較的相似していた。漸新世の欧州の気候は全体的に見て、中央アジアや東アジアよりも温かく湿度が高かった。また中央アジアは最も乾燥し寒い地域だった。
 漸新世と現代の気候を比較対照し分析を行うことで、地質構造運動がユーラシア大陸の漸新世以降の気候変動に影響を及ぼした重要な要素であることが分かった。古代気候モデルとの比較対照により、気候モデルと化石ビッグデータがほぼ一致することが分かった。
 評価によると、今回の研究の重要な革新は、化石データと気候モデルの結合を試みた点。気候モデルの中高緯度地域の気温の季節的な差に対する予測の誤差、それから古代気候模擬の各種条件の不確定性を明らかにした。これは未来の気候変動の予測の研究に対して、重要な参考の価値を持つ。


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